検定雑感

148回日商簿記検定2級 講評

【商業簿記】
第1問の仕訳問題は難易度、範囲においてバランスの取れた問題でした。基礎学習がしっかりできている受験者にとっては、問題文を読み込んでいるうちに、解答すべき論点がはっきり見えたのではないでしょうか。パターン学習に終始していた受験生には、問題のポイントが見えにくく、解答しても不安が残る出題であったかも知れません。基礎学習がしっかりできている受験生とそうでない受験生に差が出る良問であったと思います。今後もこのような出題が多くあることを望みます。
第2問は、有価証券の期中取引と決算整理を勘定記入する問題でした。141回に有価証券の一連の処理を問う出題がされていましたので、対策は万全だったのではないでしょうか。ただし、有価証券の取得から決算整理、処分までの一連の取引を確実に身につけていないと高得点は望めない問題であったと思われます。
第3問は、予想どおりといいますか予想外といいますか、連結会計が前回に引き続き出題されました。連結2年目を設問していますので、難易度は高くなっています。今回は連結精算表の作成を問うものでしたが、連結企業集団内の債権債務と取引の相殺消去だけでも正解すれば半分は取れる問題でした。前回出題されたから今回は……と考えていた受験生は相当苦戦したと思われます。

【工業簿記】
第4問は、実際個別原価計算の仕訳の問題でした。普段、目にする実際個別原価計算と景色が異なっていましたが、勘定体系と仕訳、原価計算表の作成という原価計算の基礎が身についている受験生には、得点源だったのではないでしょうか。
第5問は、組別総合原価計算の原価計算表の作成の問題でした。加工費の予定配賦と工程途中発生の減損の処理ができれば高得点が可能な問題でした。普段学習している内容そのものズバリだったと思われます。

今回は第1問、第4問、第5問の3問で50点、第2問、第3問で20点以上を獲得し合格、というところでしょうか。
やはり今回も合格点を獲得するためには、「基本事項の徹底した学習」の大切さを身にしみて感じます。


第1問 仕訳問題
全体的にバランスの取れた良問でした。基礎学習の達成度が結果に表れる問題であったと思われます。
1.仕入割引の問題でした。「割引」という文言がどこにも見当たりませんが、基礎学習が十分な受験者は問題文から「仕入割引」に到達できたことでしょう。
3.株主資本の計数の変動についての出題でした。資本剰余金と利益剰余金の混同禁止の規定が存在していることを頭に入れておくとよいでしょう。よって、その他資本剰余金は資本準備金へ、繰越利益剰余金は利益準備金へ振り替えることになります。
4.売上割戻引当金の取崩しの問題でした。売上割戻引当金の設定方法を理解していることが前提になります。問題文を読んで売上割戻引当金の取崩しの設問だと気が付けば、正答に到達できたでしょう。
5.外貨建取引の振当処理に関する問題でした。取引時のレートと予約時のレートしかデータがないので、その差額を調整すればよいことに気が付かなければいけません。外貨建債権債務の為替差損益の算定は、債権・債務と円高・円安の関係を抑えることが重要です。

第2問 有価証券取引の一会計期間の勘定記入と金額の算定の問題でした。
この種の問題は、答案用紙を素早く埋めることが求められます。
取引日ごとにメモを取り、その都度、各勘定に転記することで80%は得点可能であったと思われます。
売買目的有価証券の取得時、売却時そして決算時までの一連の処理、満期保有目的債券の取得時、決算時までの一連の処理、これらを身につけている受験者には易しく映ったのではないでしょうか。

第3問 連結精算表の作成
支配獲得時の修正処理、のれんの償却、当期純利益の非支配株主への振替、連結会社相互間の債権債務、取引高の修正消去、未実現利益の消去(商品、土地)を精算表に記入して解答を求めるものでした。注意点は以下のとおりです。
(1)貸借対照表と損益計算書のみの作成であること。
(2)個別財務諸表の表示が、借方なのか貸方なのかを判断しなければいけないこと。通常この形式であると貸方項目には(  )が付いています。
(3)連結2年目であること。
以上の点に気を付けて答案用紙を埋めたかどうかで、得点が大きく異なったはずです。
(1)「利益剰余金」と「親会社に帰属する当期純利益」の関係が分かっていれば、利益剰余金の正答が得られる。
(2)精算表作成時の横展開でプラス、マイナスを誤らないように記入できたか。
(3)連結1年目ののれんの償却、当期純利益の非支配株主への振替を忘れていない。
今後も連結は、頻繁に出題されると思われます。山を張らずに学習することが必要です。

第4問 実際個別原価計算
実際個別原価計算の仕訳の問題でしたが、景色が今までの形式とは異なっていたため、一瞬、戸惑った受験生もいたことでしょう。日頃の学習で勘定体系と仕訳処理、指図書別原価計算表の作成を習得した受験生は、各プロジェクトを各製造指図書に読み替えればよいことが分かったと思います。その後は、自信を持ってプロジェクト別に原価を集計し答案用紙を埋めることができたと思われます。高得点が可能です。

第5問 組別総合原価計算
組別総合原価計算における原価計算表の作成の問題でした。本問にはポイントが2つあります。一つ目は、加工費の配分です。直接作業時間によって各組製品に予定配賦するので、原価データが使えたかどうかです。二つ目は、減損の処理です。この減損は工程の途中で発生していますので、完成品と月末仕掛品の双方に負担させることになります。材料費の月末仕掛品の計算は、投入数量から減損数量を差し引いた数量(度外視法)で計算します。このポイントを押さえている受験者は満点が取れたのではないでしょうか。

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148回日商簿記検定3級 講評

全体的に基本的な内容の出題でしたね。簿記3級の基礎固めがしっかりできていた受験者には、朗報が待っていることでしょう。
第1問の仕訳では、一部に難易度の少し高い項目を含んでいましたが、他は普段、何度も練習している取引内容でした。受験者は、手ごたえを感じたのではないでしょうか。
第2問は、勘定記入の問題でした。決算時の処理が理解できている受験者は満点が取れたでしょう。多くの受験者は、決算時の処理を苦手にしています。決算整理および決算振替の処理は、必ず出題されます。確実に押さえておきたい論点です。
第3問は、残高試算表の作成問題でした。日々の取引内容に難しいものはなかったようです。ボリュームも適度であったと思いますので、時間に余裕を持って取り組めたのではないでしょうか。この種の問題には、落とし穴があります。誤って合計試算表を作成してしまうというミスです。それさえなければ高得点が可能でしょう。
第4問は、伝票会計の問題でした。144回にも同様の出題がなされていましたから、過去問をしっかり確認していた受験者は難なく正答に到達できたでしょう。
第5問は、貸借対照表、損益計算書の作成問題でした。過去の出題内容と比べると、難易度は高いといえるでしょう。備品の減価償却で「え!何するの?」と固まってしまうような内容の出題がありました。簿記の学習が浅い受験者にとっては厳しい内容だったように思います。この種の問題は、満点狙いではなく、分かる項目をどんどん埋めて部分点を取ることを優先すべきです。

今回の試験でもいえることですが、余裕を持って合格点を獲得するためには「基本事項の習得」が必須だということです。山かけに頼らず自信を持って試験に臨むためにも、簿記の一巡をしっかり身につけて欲しいものです。


第1問 仕訳問題
基本的な内容を問う出題でした。基本学習に力を注いだ受験者は、手ごたえを感じたのではないでしょうか。
2.の同一店の買掛金と売掛金の相殺処理と差額の支払処理であること、4.の整地費用を土地の取得原価に含めること、5.の借入金利息の日割計算に難易度の高さが見えますが、他は普段何度も練習している内容でした。4題は正解したいところです。

第2問 資本金勘定と引出金勘定への記入
資本金勘定と引出金勘定の記入問題でした。事業用に使用したか、事業者個人が使用したかで処理が異なることを理解していれば、高得点が可能になります。また、勘定記入の問題では、決算時の処理、つまり決算整理の処理、決算振替の処理も重要な論点になります。受験者の多くがこの決算時の処理を苦手にしています。勘定記入の問題では、決算時の処理は避けられない内容ですから、確実に押さえて、さらに得点を伸ばしたいものです。

第3問 試算表の作成
前月末残高試算表に一日一取引の月中取引を加味して、残高試算表を作成する問題でした。ボリュームや取引内容は平均的なレベルであったと思われます。第3問ではメモ用紙の使い方が得点に大きく影響します。仕訳をメモする人、T勘定をメモする人とさまざまでしょうが、自分なりの解き方を持っている人は、余裕を持って解答できたことでしょう。
残高試算表の作成問題では、合計試算表を作成してしまう大きなミスを犯す危険があります。毎回何人かが失敗しています。あなたは大丈夫でしたか?

第4問 伝票会計
伝票の集計・管理の問題でした。仕訳日計表の作成、一部現金取引の記帳について問われています。
伝票の集計・管理は、伝票の起票→仕訳集計表の作成→各勘定への転記という流れが主流です。この流れをしっかり学習した受験者は、満点を取っているものと思います。また、
144回に出題されている問題の類題でしたから、過去問題集をしっかり確認していれば高得点が可能であったはずです。

第5問 貸借対照表、損益計算書の作成
未処理・修正事項、決算整理事項の整理から損益計算書、貸借対照表を作成する問題でした。過去の出題より修正処理の難易度が少し高くなっています。ここは少し時間をかけて正解したいところです。備品の減価償却の文章を見て「ん!」と一瞬固まったと思いますが、初めて登場する論点です。文章どおりに解けば正解まで導けるのですが、舞い上がって失敗したという受験者も多かったのではないでしょうか。簿記の学習が浅い受験者には少々きつかったように思われます。
この種の問題では、答案用紙に空欄を作らないよう、分かる項目をどんどん埋めて部分点を取ることに専念すべきです。いくらメモ用紙が100点でも答案用紙に反映されていなければ0点です。

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第147回日商簿記検定2級講評

[商業簿記]
第1問の仕訳問題は難解でした。ある程度学習した受験者とそうでない受験者との差がつかない内容であったようにも思われます。高い点数を得た受験者は、基本取引文章の一字一句をしっかり読み込む訓練を、相当したであろうと思われます。昨今の仕訳問題は、基本学習が十分で、かつ文章を読み込む力が付いている受験者が高い点数を獲得できる内容になっています。
第2問は、予想どおりといってよいと思いますが、連結会計が出題されました。初めての出題ということもあり、基本的な内容の問題でした。連結1年目の資本連結の仕訳を問うものでしたが、連結会計の基本学習に時間を割いた受験者は、高い点数を獲得できたものと思われます。
第3問の総合問題は、第1問、第2問の難易度が高いので、ある程度セーブされたのか、基本的な内容であったように思われます。基本学習に力を注いだ受験者は高い点数が獲得できたのではないでしょうか。

[工業簿記]
第4問は、本社工場会計の工場側の仕訳を問うものでしたが、基本的な論点がすべてでしたので、基本学習に力を注いだ受験者にとっては、得点源だったのではないでしょうか。
第5問は、パーシャル・プランによる標準原価計算の勘定記入と損益計算書作成の問題でしたが、第4問同様、基本論点として、普段何度も練習している内容ではなかったでしょうか。ここでも高い点数を獲得できたものと思われます。

今回のみならず検定試験で合格点を獲得するためには、「基本事項の徹底した学習」の大切さを身にしみて感じます。

第1問 仕訳問題
全体的に難解な問題でした。さまざまな受験指導校で予想した内容からは大きくかけ離れた問題だったようです。最近の仕訳は、付け焼刃の学習では到底太刀打ちできない取引内容が数多く出題されています。
1.は建物工事の完成と旧固定資産の除却の複合問題でした。従来ですと工事の完成か除却のどちらかが出題されていました。
2.今年度から新たに加わった為替予約の振当処理を問うものでしたが、為替予約が外貨建取引の前に締結されている場合の振当処理の例外処理を問う内容でした。問題文の指示どおりに処理すれば正解を導けるのですが、そこまで読めたかどうか疑問です。
3.クレジット販売の返品処理の問題でした。販売時の取消仕訳をすればよいのですが、手数料の支払処理、消費税の計上が含まれていますので、難解な問題になっています。
4.リース会計の出題でしたが、基本書のリース会計ではリース料後払いのケースが多く、その場合はリース資産とリース債務の計上とリース料の支払を分けて考えればよかったのですが、本問ではリース料が前払いで、上記の取引が同時に行われているという内容でしたから悩んだ受験者は多かったと思います。
5.ソフトウェアの完成と保守費用の計上取引でしたが、保守費用の前払い分の処理ができなかった受験者が多かったようです。

第2問 合併会計と連結会計
問1 合併会計については、仕訳とのれん勘定への記帳問題でした。これは従来の2級らしい問題でしたから正解しなければはいけない問題でしょう。
問2 連結会計については、子会社株式の取得から始まって決算時の評価、そして連結の処理までの一連の手続きを設問する内容でした。サンプル問題から類推するともう少し複雑な内容が含まれていると思いましたが、初めての出題ということで連結の一巡を理解する上で最低限必要な資本連結の仕訳に落ち着いたものと思われます。100%未満取得の資本と投資の相殺消去、のれんの償却、子会社の当期純利益の非支配株主への振替は資本連結といわれる連結会計でも中心になる部分です。次回以降も連結会計は出題されますので配当金の整理を含め確実に抑えておきたい範囲です。連結会計をしっかり学習した受験者にとっては、簡単な問題に映ったのではないでしょうか。

第3問 損益計算書の作成
未処理事項、決算整理事項から損益計算書を作成する問題でしたが、内容は基本的なものでした。とはいってもボリュームは豊富であり、迅速かつ正確に解答することが求められます。総合問題で満点を取るのは至難です。80%は確保したいところでした。ここでも日ごろの基本学習の成果が得点に結びついているようです。

第4問 本社工場会計
工場側の仕訳を問うものでしたが、特に悩む取引は無かったように思われます。材料費会計、労務費会計、経費会計、製造間接費会計の基本を理解していれば高得点が可能な内容であったと思われます。

第5問 パーシャル・プランの標準原価計算
仕掛品勘定の記入と損益計算書の作成という問題でしたが、パーシャル・プランとは何かを知らない受験者にとっては、全く歯が立たない問題だったのではないでしょうか。前回標準原価計算が出題されたから今回は無いと読んだ受験者もいるようですが、標準原価計算は基本学習項目から外せない内容です。原価標準、生産・販売データ、原価実績が丁寧に書かれていますから、標準原価の金額、原価差異の金額も容易に算定できたと思われます。高得点が期待できる出題でした。

第147回日商簿記検定3級講評

全体的に基本的な内容を問う出題であったと思われます。簿記3級の基本事項をしっかり固めていた受験者には朗報が待っていると思われます。
第2問、第4問では、決算問題が出題されると得点が急激に落ち込みます。会社にとって決算は命です。流れを確実に抑えて次につなげてほしいと思います。
第5問では、今回は精算表の作成問題でしたが、財務諸表の作成問題にも精通しておかなければ簿記3級が終了したとはいえません。財務諸表作成が出なくてよかったと思っている人には再度学習してほしいと思います。

第1問 仕訳問題
基本的な内容を問う出題であったと思われます。基本学習に力を注いだ受験者は、手ごたえを感じたのではないでしょうか。
2.の店主の所得税の納付については、資本金勘定で処理すること、4.の再振替仕訳は、決算時に行った仕訳の逆仕訳をすること、が判断できたかが高得点を得るカギになるものと思われます。再振替仕訳は決算振替仕訳の延長線上にありますので、学習が相当進んでいないと手に負えなかったかもしれません。一連の手続としてしっかり学習する必要がある内容です。

第2問 補助簿の記入
移動平均法による商品有高帳の記入、売上総利益等の算定の出題でしたが、売上値引の処理を誤らなければ満点をとれたのではないでしょうか。売上値引については、売価の修正ですから商品有高帳には記入しないことに気が付く必要がありました。出題形式も基本的で特に資料が読みにくかったということはなかったようです。売上総利益に到達する過程も売上原価の意味が分かっていれば帳簿から難なく導けたかと思われます。

第3問 試算表の作成
前月末残高試算表に月中取引を加味して、残高試算表を作成する問題でしたが、ボリュームが豊富でしたので要領よく解答することが求められました。同種取引がまとめてある場合は重複取引を自分で見つけ出すのが本来の形式でしたが、今回は、重複取引が明示してありましたので解きやすかったかと思われます。今風の内容であるICカードのチャージや利用の処理が求められていましたが、指示が明確でしたから悩むことはなかったかと思われます。
残高試算表の作成問題では、合計試算表を作成してしまう大きなミスを犯す危険がありますが、今回は解答用紙に前月末残高試算表が印刷されていましたから、その危険は回避されたものと思われます。以上を勘案すると80%以上の得点は得たいところです。

第4問 勘定記入
支払手数料の繰延べの出題でしたが、受験生の最も苦手としている費用・収益の決算整理の帳簿記入が問われました。決算整理事項の整理に関しては実務でも登場する内容ですから試験の出題有無にかかわらず抑えておかなければいけない内容です。
さまざまな手数料が取引されていましたが、固定資産取得の仲介手数料は固定資産の原価に含めることに注意が必要でした。
決算整理事項の整理については、ただ過去問を暗記するのではなく、手順を抑えるように学習してほしいと思います。

第5問 精算表の作成
未処理・修正事項、決算整理事項の整理から損益計算書欄、貸借対照表欄を埋める精算表の前進問題でした。受験者の多くが得意としている出題ではなかったかと思われます。問題を開いた瞬間に「やった」と思われた人も多かったのではないでしょうか。余裕があった分得点も高かったと思われます。
未処理・修正事項の誤記入の修正に手間取ったかと思われます。簿記の流れが理解できている人は、この修正が難なくできたでしょう。また、保険料や受取家賃の繰延べ処理は3級の基本学習が済んでいる人には、得点源であったと思われます。

全経簿記3級 精算表『消耗品の処理』に関して

この度は弊社刊『全経簿記検定試験PAST3級商業簿記(180回類題~187回類題収録)』をご採用いただき、ありがとうございます。
さて、第5問精算表問題につきましてご案内申し上げます。本書では「消耗品の処理」に関しまして資産法での出題となっておりますが、本試験におきましては「費用法」のみでの出題ということを確認いたしました。

つきましては、本書をお買い上げいただいたお客様には第5問を改訂した問題(182回類題~185回類題)を送付させていただきます。検定対策としてご活用いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

なお、第1問~第4問につきましては、なんら変更を加えておりませんことを申し添えさせていただきます。

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日商簿記検定2級受験上の注意点 2

【連結会計について】
連結会計は、出版や学習の準備不足を解消するために本年度11月の147回から出題されると明示されています。初めての出題ですので基本的な内容になることが予想されます。
仕訳問題あるいは第2問での出題が考えられますが、どちらが出題されても対応できるように、当社刊「日商簿記2級直前模試 147回検定対応」第8回、第2問の問題と解説を読み込んで欲しいと思います。。

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日商簿記検定2級受験上の注意点 1

【課税所得の取り扱いについて】
平成27年4月24日発表の「商工会議所簿記検定試験出題区分表の改訂等について」に次のような表記があります。
『…税効果会計が2級以上での出題となったことと整合性を保つためには、課税所得の算定方法すなわち、税引前当期純利益と課税所得が異なることをある程度理解しておくことは不可欠である。そのため「区分表」に明記したものであるが、適用時期については、税効果会計が平成30年4月に適用されるに先立ち、まず課税所得算定に関する基礎的な概念を定着させる必要があるので、テキスト・問題集などの教材が整備されるのを待って1年先送りした平成29年4月1日であることに留意すること。』
このことから、第1問の仕訳問題は当然のことながら、第3問の総合問題においても法人税等の算定で課税所得という聞き慣れない用語が登場する可能性が考えられます。
そこで、当社刊「日商簿記2級直前模試 147回検定対応」を参考に、仕訳問題や総合問題の出題に対応できるように準備しておいてください。
1.課税所得の具体的な計算と税額の算定する問題は、第1回、第1問4の仕訳問題を参照してください。
2.第3問の総合問題への出題は、第6回、第3問を参照してください。

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【訂正】第185回全経簿記検定に向けて

※先に公開しました内容に一部誤りがありました。ここにお詫びして訂正させていただきます。

全経簿記検定試験は、第186回検定(2017年5月)より新試験規則により実施されることが正式にアナウンスされました。その移行にともない、2月19日に実施されます第185回2級試験におきまして、五伝票制と特殊仕訳帳は出題されない模様です。

① 計算問題
期首・期末貸借対照表と各元帳から売上総利益などの金額を推定する出題形式(最近の出題傾向)と、従来からの形式がバランスよく出題される模様。
② 伝票問題
【削除】五伝票制(1級に移行)
第184回検定から三伝票制の出題となっており、第185回検定も同様と思われる。
③ 帳簿記入
【削除】特殊仕訳帳
第184回検定では仕入帳と売上帳より元帳に記入させる問題が出題されたが、新試験規則では商品有高帳(移動平均法)の出題が予告されている。従来より商品有高帳は2級の範囲であるため、第185回検定での出題も十分考えられる。
★検定対策には「完全分類全経簿記2級商業簿記」「全経簿記検定試験PAST2級商業簿記」「全経簿記2級直前模試」が最適です。ご注文はこちらから。
★補充問題を準備中です。「必ず出題される」とは言い切れませんので、各自のご判断で検定対策にお役立てください。

日商簿記検定2級-次の145回検定で合格するために-

11月20日に第144回日商簿記検定が終了しました。受験者の皆様お疲れ様でした。
難しかったという人、簡単だったという人さまざまだとは思いますが、ここで試験問題の印象や今後の勉強方法について書いてみようと思います。

1.試験問題の印象
第1問 仕訳問題
かつては、5問中4問は得点可能な出題内容であったように思われますが、区分表の改定が発表されてからは3問正解するのが精いっぱいという出題が続いています。今回も同様でした。その理由としては、取引文章から過去にどのような処理を行ったかが読みにくくなっていること、勘定科目の選択に迷う取引であること、取引文章が難解であることがあげられます。

第2問 各種取引問題
今回の出題は商品売買取引でしたが、問題を見た瞬間に頭の中が真っ白になった受験者も多かったのではないでしょうか。
有名な受験指導校でさえ予想困難な出題内容・形式でした。偏った受験対策では通用しないという点では良い傾向ですが、高得点を得られないという点では受験者泣かせの出題でした。
実は「継続記録法」と「販売のつど売上原価勘定に振り替える方法」とは密接な関係にあります。本問のように「先入先出法」によれば販売のつどその払出原価が明らかになるわけですから「販売のつど売上原価に振り替える方法」が妥当な処理方法であるといえます。今回はそこの理解を問うための出題であったわけです。基礎では誰もが通過している論点だったのです。

第3問 決算総合問題
今回は多くの受験者が得意とする精算表の作成問題でした。
決算整理事項には特に難解なものは見当たりません。ボリュームもそれほどとは思えませんので、高得点が狙える出題であったと思われます。

第4問 材料費会計(過去122回出題と類似)
費目別、仕掛品の勘定体系がしっかり理解できていれば高得点が狙える出題であったと思われます。

第5問 単純総合原価計算
材料追加投入の生産数量の算定、仕損品の負担関係が理解できているかが高得点を得るためのカギであったと思われます。

2.今後の勉強方法
今のままの傾向が続くとすれば、工業簿記(第4問・第5問)と第3問で50点以上を獲得する必要があります。そのうえで第1問で12点以上、第2問で10点以上を獲得して合格点突破です。

第1問
基礎をおろそかにしないことが大切です。そのうえで問題集や過去問を解いて「言い回し」に慣れることが必要です。3問以上の正解を目指しましょう。

第2問
パターン化した対策問題にとらわれすぎた学習は避けるべきです。原点に返り、処理と手続きを確実に抑えることです。
太刀打ちできないという難解な論点を出題しているわけではありません。同様の論点を複数からめたり、ボリュームを豊かにしたりと時間がかかる問題になっているだけです。よって、時間配分に気をつけて練習することが大切になります。10点狙いでよいと思います。また、スピードアップのため日頃からボリュームの多い問題にも接しておくことが必要です。

第3問
第2問同様パターン化した対策問題では対応できません。内容は第2問とのバランスで難しくなったり、やさしくなったりしているようです。よって、第2問とのバランスで時間配分を考える必要があります。内容は問題文章を読めばどう処理すればよいかヒントがあります。個別的な論点を確実に身につけることはもちろん、スピードアップのため、日頃からボリュームの多い問題にも接しておくことが必要です。

第4問、第5問
満点を狙って学習する必要があるかもしれません。頭の中が真っ白になるような出題は考えにくいので、これまでのように勘定体系を意識し、基本を確実に抑えることが大切です。

すべてにいえることは、予想問題に振り回されず、どのような形式にも動揺しないために基本を確実に抑えること、ボリュームの多い問題を数多く解いてスピードアップを図ることが大切です。
上記を考慮して作成した当社の『日商簿記2級直前もし』は、出題区分表に忠実に、また、どのような角度からの出題にも対応できるよう、解説に〈参考〉として注意すべき論点を展開しています。本文の「問題が解けたから終わり」ではなく、解説を熟読することで、今以上の応用力が身につくものと確信しております。次回検定対策として是非ご活用ください。

日商簿記2級直前模試【145回検定対応】
上記を考慮して改訂いたしました。今年度からの改正点と過去の出題傾向を考慮して作問した本試験形式模擬試験を8回収録しています。
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第183回全経簿記検定が施行されました。

春に新出題範囲がいったん発表され、結果1年先送りされましたが、
今年度の出題にどのような変化があるのか、
注目されていた方も多いと思います。

もちろん、出題範囲改定に伴う変更はないはずですが、
春に行われた「新出題範囲説明会」(主催者実施)では、
出題範囲の変更を伴わない新傾向もあわせて発表されたようです。
例えば、
・3級:商品有高帳を締め切らせる出題
・3級:計算問題をTフォームで出題(2級は既出)
・2級:伝票は3伝票制で出題
などです。

これらは今年度すぐに出題される可能性は低いとみていましたが、
今回3級において、商品有高帳を締め切らせる出題がありました。
内容的に難易度が高いわけではありませんが、
3級ということで戸惑った受験者もいたことでしょう。

弊社の問題集でも、商品有高帳について締め切らせる問題は掲載していませんでした。
11月検定に向けての改訂の際に、対応していきたいと思います。

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