伝票ホルダー<右手めくり用>が販売できなくなって早6か月。
いくつかの工場にあたってみたものの、
材料の高騰の他に金型の補修も必要と言われてしまい、
諸々含めて金額を算出してみると
販売単価は1,500円を超えてしまう。
何校かにヒアリングしてみたけれど、
「とてもじゃないけど生徒に買わせられないよ」
とのこと。
「もう、無理かもな」。
ほとんど諦めかけていました。
とその時、
「あ、素材変えてみたらどうだろう?」
今までゴムやシリコンなどに拘りすぎていて、
それ以外の素材のことまで気が回りませんでした。
紙かな、ベニヤ板かな、他にないかな。
型を作るとなるとイニシャルコストがかさむから、
なるべく型を作らなくて済む(もしくは型代がすごく安い)素材を、
ネットで探しまくりました。
そこで辿りついたのが、
MDF(medium density fiberboard/中密度繊維板)です。
木質繊維を原料とする成型板です。
100均でもB5くらいのクリップボードが売ってますよね。
あの素材です。
ある意味木材ですので、
金型で抜くのではなく必要な形に切り出すことになります。
では、それにはいくらかかるのだろう。
またネットで探しまくりました。
私の出会った会社は埼玉県三芳町にある会社です。
事情をメールで送り何度かやり取りし、
先方にもお伺いし打合せをさせていただいて、
漸くマット部分の試作品が完成しました。
次はクリップなどの金具です。
これは、左手めくり用を製造されている仙台の会社を訪ねました。
マット部分さえ用意すれば、金具類は提供していただけると
快くご承諾いただけました。
早速、MDF製のマットをお送りし完成した伝票ホルダーが
こちらです。
伝票を挟んでも、ほとんど違和感はありません。
「伝票ホルダーはゴム製だろ!」
というお声もあるでしょう。
でも、これはこれでそれっぽいというか、
これでなければ製品化が出来ないということで、
ご容赦いただければうれしいです。
MDF製伝票ホルダー<右手めくり用>の量産開始を高らかに宣言いたします。
工場からの入荷日はまだ確定しておりませんが、
10月頃にはみなさまのお手元にお届けできます。
あと少しだけお待ちください。