検定雑感

《検定雑感》第153回日商簿記3級

今回の問題は一部に難しい表現がありましたが、難易度は中程度で比較的平易なものが多かったように思われます。
本年度から出題区分が改定され、毎回新しい問題がいくつか出題されますが、難易度はそれほど高くありませんでした。受験者の多くは新区分の学習も進んで、むしろ得点源だったかもしれません。その他の出題についても勘定記入の出題は少し難易度が高かったように思いますが、普段学習している基本からかけ離れていませんでしたから、確実に得点を伸ばせたのではないでしょうか。期待を裏切ることは無かった出題内容であったといってよいでしょう。自分を信じて基本の学習をおろそかにしなかった受験者には吉報が届くはずです。全体の合格率は50%前後くらいになるのではないかと予想します。
3級は、第1問、第3問、第5問で8割以上を獲得できる学習を心がけないと合格に結びつきません。第2問、第4問に惑わされないことも重要です。

【第1問】仕訳問題です。新傾向として証ひょうから仕訳を推定する問題が出題されました。固定資産の取得時の配送料や、据付費の支出額を固定資産の取得原価に含めたかがポイントでした。他は過去に出題された問題と同レベルの内容でした。取引文から正しい勘定科目が選択できたかがポイントになります。従業員の社会保険料の会社負担分の科目、先方負担の発送費の科目(問題文に指示あり)などでした。また、借入金の正しい利息の計算も求められました。処理方法は問題文に丁寧に書かれていましたので、よく読んで解答していれば4つ以上の正解を得たのではないでしょうか。
【第2問】受験生が苦手にしている勘定記入の問題でした。受取家賃の物件が2件あったことと、家賃額の変更で決算整理に戸惑ったようです。この種の問題は、各物件を日付順に丁寧に仕訳をして、転記をすれば正答にたどり着きます。ただし、決算整理の処理方法を知っていることが前提です。再振替仕訳・転記、期中仕訳・転記、決算整理仕訳・転記、この流れが理解できていた人は得点源でした。苦手な人でも4点は欲しいところでした。
【第3問】残高試算表の作成問題でした。出題形式は前月末残高試算表に一日一取引の月中取引を加算・減算して残高試算表を作成する問題でした。新基準からは電子記録債権の発生・決済記録、法人税の中間納付、臨時株主総会による剰余金の配当が出題されました。ボリュームが若干多めでしたから素早い対応が求められました。前回同様、残高試算表の作成問題でしたので、合計試算表を作成してしまったというミスがなかったか少し心配です。後は集計ミスに気を付けていれば満足できる点数を獲得したと思われます。
【第4問】移動平均法による商品有高帳の作成と各種金額の算定問題でした。売上返品が含まれていましたので、正しい記入ができたかがポイントです。問題文に「受入欄に記入」とありましたので、受入欄に27日の払出単価で記入すれば正解でした。最近は売上返品があるものがよく出題されています。各種金額は、純売上高から売上返品額を差し引くことを忘れてはけません。
【第5問】精算表の作成問題でした。決算整理事項等には売掛金回収の未記帳、仮払金の整理、現金過不足の整理、減価償却費の月割計上、借り入れ条件からの未払利息の計上、新基準から当座預金の貸方残高の整理等、当座預金の貸方残高の整理以外は、過去のレベルと同レベルでした。精算表の作成は受験者の得意とするところでしたから、満足できる結果だったのではないでしょうか。

弊社刊行の「直前模試」で学習された受験者は、手ごたえを感じて試験を終えたのではないでしょうか。
合格点を得るためには簿記の原理、簿記の基本を重視した学習を心がけることが正しいことを毎回実感しております。弊社が刊行している「直前模試」の構成や作成意図が、検定の出題趣旨に合致していることを再確認した本試験でもありました。
企業を取り巻く環境の変化によって、会計も日々変化していきます。そんな、時代の変化にも十分に対応可能な「直前模試」をこれから受験や学習を考えている皆様に提供していきたいと考えております。

《検定雑感》第153回日商簿記2級

「ここまでやるのか連結会計!」――今回の2級はこの文言に尽きると思います。
今回の検定試験問題は「連結会計」を除き基本事項を確実に押えていれば十分対応可能な内容でした。難しい問題に振り回されることなく基本事項を確実に身につける学習が重要であることを改めて思い知らされました。難問に固執することなく分かる問題を確実に得点することが、合格には欠かせません。これから受験を考えている人は、連結会計に関しては商企業の資本と投資の相殺、連結、連結会社間取引の相殺、債権債務の相殺、商品と土地の未実現利益の消去を確実に押えることが肝要かと思われます。
今回の試験は第1問、第2問、第4問、第5問でいかに高得点を得るかが合否の分かれ目でした。別のいい方をすれば80点満点の試験であったといってもよいでしょう。
第1問16点、第2問16点、第4問20点、第5問20点、合計72点で合格という試験だったのではないでしょうか。

<総論>
第1問の仕訳問題は、比較的基本的な内容であったと思います。新区分の論点として、圧縮記帳、電子記録債権の譲渡が出題されました。また、圧縮記帳後の減価償却方法に200%定率法、直接法による処理が問われました。問題文をよく読んで解答すれば特に問題はなかったと思います。4つは出来て欲しかった内容です。
第2問は文章題の出題でしたが、普段簿記処理で目にしている内容でしたから、日ごろの学習をしっかりこなしていれば高得点を獲得できる問題でした。これら文章題は日頃の簿記処理の基本を押さえておけば、特に対策を立てる必要はないと考えます。
第3問は連結会計の精算表作成の問題でした。ほとんどの受験者がお手上げ状態になったのではないでしょうか。前回の連結を参考に対策を立てた受験者の中には、時間を無駄に過ごしたと感じた人も多かったでしょう(無駄にはなりません、必ず将来役に立ちます)。その論点は製造業の連結であったため、連結企業集団の取引が複雑に絡んでいること、未実現利益の除去が複雑であったこと、債権債務の金額が不一致になっていること、手形の裏書や割引があること等、1級のレベルと思われるような内容が盛りだくさんの出題でした。今回は制限時間内で解答欄を埋める努力をするしかありませんでした。6点取れればよいところだと思います。
第4問は本社工場会計の仕訳問題でした。取引は難しくありませんでしたから、工場に設定されている勘定科目を確実に押えて仕訳をすれば満点が可能でした。
第5問は組別総合原価計算の原価計算表と損益計算書の一部を作成する問題でした。仕損も減損もない単純な内容でした。加工費を組別に按分する計算を誤らなければ、第4問同様満点が可能であったと思います。損益計算書の一部を算定するのに多少時間がかかる問題でしたが、持ち時間で十分解答可能でした。

<各論>
【第1問】仕訳問題の問題1.2.4は正解して欲しい内容でした。1は業務委託費を研究開発費に含めること、3.は200%定率法の直接法であること、5.は配当に伴う利益準備金の積立限度額の算定、これらに注意がいけば4つは正解できたはずです。
【第2問】文章題でカッコの中に語群から最も適当なものを選ぶ問題でしたが、一部金額の算定がありました。税金の種類と内容、収益の認識基準、合併の処理、有価証券の種類と処理に関する問題でした。普段会計処理として目にしている内容でしたから、8割は獲得しないといけなかったと思います。文章題は日頃の会計処理をしっかり学習することで対応可能です。
【第3問】連結会計でしたが、受験者にとっては難問でした。受験指導機関でもここまで予想は出来なかったと思われます。受験者は、最後まで諦めずに、投資と資本の相殺消去、連結会社間の取引と債権債務の相殺消去の分かるところだけでも答案用紙を埋める努力が必要でした。それだけでも埋まっていれば6~8点は獲得できたはずです。今後製造業の未実現利益の除去、手形の裏書・割引を率先して学習する必要があるのか疑問が残ります。
【第4問】本社工場会計の仕訳の出題でした。本社工場会計で問題になるのは原材料や製品のやり取り、現金などの支払関係等本社と工場の境目にある取引です。特に難しい取引はありませんでしたから、工場に設定されている勘定科目を確実に押えて解答すれば、満点が獲得できる内容でした。
【第5問】組別総合原価計算の℉原価計算表の作成と損益計算書の一部作成の出題でした。総合原価計算では仕損や減損の処理が問われますが、本問はこれらがありませんでした。加工費の按分計算が正確にできればあとは転がし計算をするだけなので、第4問同様満点が狙える問題でした。損益計算書の一部も求められているため、計算量が増えるので迅速な対応が必要でした。

《検定雑感》第152回日商簿記検定

【2級】
今回の商業簿記は、基本論点を確実に学習していた受験者が合格点に達するという、まさに実力がそのまま表れる試験だったように思います。文章表現も若干難しいものを含み、ボリュームも適度にあり、制限時間内に答案用紙をどう埋めるかという時間配分まで問われていたように思います。
いつも述べていることなのですが、山掛けは効かないことを胆に銘じないといけません。昨今の2級は、基本事項を総合的に理解し、スピーディーに解く能力が備わっていないと合格できない試験になっています。受験者には負担が大きいですが、基本事項を総合的に理解する学習を心掛けたいものです。
今回は第1問、第4問、第5問合計で45点、第2問16点、第3問10点以上で合格という試験でした。

第1問の仕訳問題に、商品保証引当金の洗替法の処理が出題されました。多くの受験者は洗替法は認められないということで無視して学習していたのではないでしょうか。会計処理としての洗替法は残っていることを忘れてはいけないということだと思います。表現に難解なものはありませんでしたが、正解を科目一覧から見つけなければいけない問題がありました。4つできれば安心でしょう。

第2問は現金預金に関する問題でした。多くの受験機関で予想していたようです。決算仕訳に関しては答案用紙に問題番号が付いていましたし、難易度もそれほど高くありませんでしたから、得点源にしたい問題でした。また銀行勘定調整表の作成も普段練習をしている内容そのままだったので、時間もそれほど掛けずに正答を導けたことと思います。

第3問は貸借対照表作成の問題でした。答案用紙の形式が若干異なっていましたが、解答に影響するということは無かったでしょう。難しい論点は税効果会計にあったと思われますが、この論点を抜かしても十分合格ラインは突破できる問題だったのではないでしょうか。12点狙いでよかったと思います。

工業簿記は、第4問は前回も出題のあった、苦手としている受験者が多い部門別計算の問題でした。前回のような補助部門費の予定配賦のような論点ではなく、予算部門別配賦表の作成と原価差異の処理の問題でしたので、多くの受験者が正答にたどり着いたのではないでしょうか。

第5問は標準原価計算の出題でした。テキストでは直接材料費、直接労務費、製造間接費に分類した原価標準からの説明が多いので、原料費と加工費の分類には戸惑った受験者が多かったことと思いますが、製造間接費の考え方を加工費に置き換えれば正答が得られたのです。

■第153回検定対応の「日商簿記2級直前模試」は、7月15日発行(予定)です。
書籍のご購入はこちらから。


【3級】
2019年度から出題区分が改定され、新基準に基づく問題がいくつか出題されましたが、難易度は中程度で、それほど高くはなかったように思います。新基準の基本的な論点をしっかり学習した受験者にはむしろ得点源だったかも知れません。その他の出題についても普段学習している基本からかけ離れていませんでしたので、確実に得点を伸ばせたのではないでしょうか。期待を裏切ることは無かったといってよいでしょう。全体の合格率は40%後半くらいになるのではないかと思われます。80点を超えている多くの答案用紙が浮かんできます。

第1問 仕訳問題
新基準から会社の設立が出題されましたが、予定通りの内容でした。他は過去に出題された問題と同レベルの内容でした。取引文から正しい勘定科目が選択できるか、特に手形借入金、租税公課などの勘定科目が適切に選択できたかが高得点獲得のカギになったことでしょう。また、仮払金の整理に若干難しさがありましたが、問題文に書かれたとおりに処理すれば正解が得られた問題でした。16点は取れたのではないでしょうか。

第2問
補助簿の選択に関する問題で、今年度から追加された固定資産台帳に記帳する取引が出題されました。各取引をメモに仕訳して該当する補助簿に〇を付ければよかった問題です。仕入や売上が仕訳される場合に商品有高帳に記入することを忘れなければ満点が取れたのではないでしょうか。

第3問
残高試算表の作成問題でした。新基準の内容からクレジット販売、差入保証金と支払手数料が出題されました。内容は前月末残高試算表に一日一取引の月中取引を加算・減算して残高試算表を作成する問題でした。ボリュームが若干多めでしたから素早い対応が求められました。今回は残高試算表の作成問題でしたので、合計試算表を作成してしまったというミスがなかったか少し心配です。後は集計ミスに気を付けていれば満足できる得点が獲得できたことでしょう。

第4問
伝票会計に関する問題でした。これまで3伝票制で論点とされてきた一部現金取引の2つの処理方法を問うものでした。それぞれで仕訳をして、伝票の記入面と照らし合わせれば正答が得られました。3伝票を学習する場合の重要な論点です。多くの受験者が満点を獲得していることでしょう。

第5問
貸借対照表と損益計算書の作成問題でした。多くの教育機関では精算表を第1予想としていたと思われますが、特に山を張らずに精算表の作成と損益計算書・貸借対照表の作成を練習していた受験者には満足のいく得点が獲得できたのではないでしょうか。新しい論点から消費税の整理が出題されましたが、多くの受験者は織り込み済みかと思います。他の論点は過去の出題と同レベルの内容でした。また、表示項目も答案用紙にほとんど印刷されていましたから、該当する箇所に金額を埋めるだけでした。そうはいってもこの種の問題を苦手にしている受験者は多くいますので、何とか6割以上の得点が欲しいところでした。

■第153回検定対応の「日商簿記3級直前模試」は、7月15日発行(予定)です。
書籍のご購入はこちらから。

《検定雑感》194回全経簿記検定

■3級商業簿記
第1問の仕訳問題は、会社の設立、消費税の授受、貸倒れ等、論点が固定され、繰り返し出題される安定した内容になっています。
第2問の計算問題は、損益法や財産法の考え方から各金額の推定が出題されました。
第3問は伝票の記入面から各勘定口座へ転記される問題が出題さました。
第4問の帳簿記入では、は小口現金出納帳の記入が出題されました。
第5問の精算表では、変更後決算整理事項として消耗品未使用の資産計上、費用の見越し繰延べ、現金過不足の整理が出題されました。精算表の出題形式は固定されたようです。
3級商業簿記の出題内容が改定されて今回で9回目を迎えました。ほぼ出題内容が安定したように思われます。
弊社発行の「全経簿記検定試験PAST3級商簿」や「完全分類全経簿記3級商簿」は改定後の出題内容を網羅していますから、本書で学習した受験者は合格点を十分満たしていると思われます。
また、まだ出題のない論点が今後どのような形で本試験に登場するか予想は難しいですが、いち早く情報提供をしたいと考えております。


■2級商業簿記
第1問の仕訳問題では、試験規則改定後、出題区分表に示されている範囲は、引当金、収益・費用項目の一部を除きほぼ出揃ったようです。また、重要な論点は繰り返し出題されています。今後、引当金、収益・費用項目の一部がどのような形で出題されるのかを見極め、情報提供をして参ります。
第2問の計算問題では、新傾向の形式と従来からの形式の問題がバランスよく出題されています。今回は新傾向の形式である期首および期末の貸借対照表と主要勘定の記入面から各種金額を算定する問題でした。
第3問の帳簿記入では、仕入帳と売上帳から商品の次月繰越高と各種勘定口座への記入を求めるものでした。「全経簿記検定試験PAST2級商簿」に同様の問題が掲載されていましたから、本書を利用された受験者は満足できる点数を獲得したものと思われます。
第4問の伝票会計では、伝票の起票と集計表の作成、勘定口座へ記入する問題でした。この形式は久しぶりの登場ですが、「全経簿記検定試験PAST2級商簿」や「完全分類全経簿記2級商簿」に類似問題を掲載しておりますので、本書を利用された受験者は十分対応できたものと思われます。
第5問は精算表の作成問題(付記事項と決算整理事項から精算表を作成する)でした。これまでの出題でほぼ出題範囲は網羅されたようですが、本支店で見られる商品の評価は、試験規則改定後まだ出題されていません。出題状況を見て「全経簿記検定試験PAST2級商簿」「完全分類全経簿記2級商簿」を手直ししていく予定です。


■2級工業簿記
2級工業簿記の試験が開始されて今回で9回目を迎えました。出題形式にやや変化がみられるものの、難易度的にほぼ落ち着いてきました。第1問は原価の分類、第2問は仕訳問題、第3問は総合原価計算、第4問は勘定体系、第5問は個別原価計算という構成です。
パターン学習が可能だからといって、過去問題を暗記するという勉強方法ではなく、工業簿記の体系や手続きをしっかり理解する勉強方法を採ることが大切です。そのための対策書籍として、弊社からは今春「zbⅡ工業bw(全経2級工業簿記ワークブック)」を発売いたしました。


■1級商業簿記・会計学
第1問 理論問題
企業会計原則第二損益計算書原則からの出題でした。損益計算書の区分とそこに含まれる項目について問うものでしたが、日ごろ損益計算書の作成練習をしている受験者にとってはそれほど難しい内容ではなかったはずです。
最近の理論問題は、予想の立てづらい出題になっています。今後受験を控えている人にとっては、理論問題に多くの時間を割くのは得策とはいえません。過去問題の分析にもとづいた弊社「直前模試」の掲載問題を参考にされ、効率の良い受験勉強をしてほしいと思います。
第2問 仕訳問題
1級の範囲として重要な論点を中心に出題されています。固定資産の割賦購入、社債の決算整理、外貨建取引、欠損のてん補は比較的短い周期で出題されています。源泉所得税と法定福利費の支払についてはしばらく出題のなかった内容でした。いずれも重要な論点であり、弊社の直前模試でも重要論点として掲載しており、「直前模試」をしっかり学習した受験者は納得できる点数を得たものと思われます。
第3問 個別論点1
今回の個別論点問題1は有価証券の決算整理についての出題でした。満期保有目的債券、子会社株式、その他有価証券について期末決算整理仕訳を問う問題でしたが、「直前模試」に類似問題を掲載していましたので、納得できる点数が得られたものと思われます。
第4問 個別論点2
企業がグロ-バル化し、かつ大規模化している今日、外貨換算会計、連結会計、企業結合会計を習得することは欠かせません。今回はそのうちの一つ連結会計の出題でした。内容は過去の出題とほぼ同様であり、「直前模試」にも掲載していますので、納得できる点数が得られたものと思われます。
第5問 財務諸表の作成
損益計算書作成と貸借対照表の借方を作成する問題でした。論点は、「直前模試」の問題とほぼ同様でした。「直前模試」を何度も練習した受験生は、時間配分を誤らない限り高得点を獲得したのではないでしょうか。
弊社の模擬試験問題集「直前模試」は、以上のような論点に十分対応できる内容となっております。事前学習に利用された受験生は満足のいく点数が得られたものと思われます。また、これから受験しようと考えている学習者は、是非弊社の「直前模試」で応用力を養ってほしいと思います。


■1級原価計算・工業簿記
第1問 理論問題
今回の理論問題は、文章中の用語や数値の〇×問題でした。昨今は出題形式もいろいろ工夫されているようですが、原価計算基準の内容から逸脱したものではありません。原価計算基準の広範囲から出題されますが、過去に出題頻度の高い内容が出題されています。弊社の「直前模試」を参考に基本学習を進めた受験者には容易に〇×の判定ができたはずです。
第2問 仕訳問題
仕訳問題は、出題区分表の全般から出題頻度の高い論点を中心に出題されました。また、その論点は基本的かつ重要な内容です。弊社の「直前模試」をご活用いただき、学習をお進めいただきたいものです。
第3問 個別問題
個別原価計算における製造間接費の勘定記入が出題されました。基本的な間接材料費、間接労務費および間接経費の計算、予定配賦額、製造間接費の配賦差異の算定を求めています。久しぶりの出題ですが、基本的な内容でしたから指示に従って計算すれば高得点が可能な問題でした。
第4問 総合問題
等級別総合原価計算の各勘定記入、総合原価計算表、等級別原価計算表の作成、月次損益計算書の作成を問うものでした。等級別総合原価計算の出題は初めてであったと思います。受験者の多くは戸惑ったものと想像します。弊社「直前模試」第4問総合問題には掲載がありませんでしたが、単純総合原価計算の方法と、「直前模試」第3問に掲載している等級別原価計算の問題が結び付いた出題であることに気が付いた受験者は、何とか合格点を確保できたのではないでしょうか。
本書を利用された受験者には負担をかけてしまいましたが、今後の課題として生かしてゆきたいと思います。
毎回述べていますが、全経簿記検定の総合問題は、原価計算の手続と勘定体系がしっかり学習できていれば高得点が可能です。また、原価計算を理解する問題として、とても良い問題であると思います。原価計算を学習する人には一度は解いてもらいたいものです。
弊社の「直前模試」は、以上の点を考慮し、本試験に十分対応できる内容構成をとっています。
また、最近の傾向として、出題論点は安定しているのですが、出題の形式が変化しています。そこで弊社では再度傾向を分析し、受験者の希望に添える教材をこれからも提供して参りたいと考えています。

「収益認識に関する会計基準」の留意点について

「収益認識に関する会計基準」の公表に伴う
弊社刊『全経簿記1級商簿・会計直前模試(2019年5月・7月検定対策)』の
留意点について

平成30年(2018年)3月30日に「収益認識に関する会計基準が公表されて1年が経過しました。
弊社刊『全経簿記1級商簿・会計直前模試』(以下「直前模試」)は、
「収益認識に関する会計基準」の強制適用が
平成33年(2021年)4月1日以降開始する会計年度から適用するとなっていること、
編集段階において主催者が公表する出題基準表が従来のままであったことから、
従来の内容を参考にして掲載しておりました。

去る3月22日に主催者から平成31年度向けの出題基準表が公表されました。
その中で
1.割賦販売が上級に移動されていること、
2.工事契約が「履行義務の充足」に項目変更されていること
が確認されました。

弊社ではすでに従来のまま直前模試の編集作業を終え出版準備に入っておりましたため、
この変更に対応することができませんでした。
そこで誠に恐縮とは存じますが、弊社発行直前模試をご使用の際は、
以下の点に留意してください。

1.割賦販売の処理のうち、割賦基準(回収基準、回収期限到来基準)が認められなくなりました。
よって、第2回第3問の計算問題、第8回第1問仕訳問題4の問題を削除してください。
2.工事契約の処理方法が従来の「成果の確実性が認められるかどうか」によって判断することから
「一定の期間にわたり履行義務を充足するかどうか」によって判断することになりました。
ただし、工事進行基準等の考え方は残るので計算方法は参考にしてください。
よって、第4回第2問仕訳問題5、第7回第3問の問題は解き方の参考にしてください。

今後はより一層、内容の充実を図るべく情報収集に努め、
タイミングの良い教材を提供する所存でおります。
この版は今後の出題傾向を見ながら徐々に修正していく予定です。

直前模試をご購入いただいた方々にはご迷惑をおかけして誠に申し訳ありませんが、
よろしくお願いいたします。

《検定雑感》192回全経簿記検定

■3級商業簿記
3級商業簿記の出題内容が改定されて今回で7回目を迎えますが、仕訳問題で新規の論点が少しずつ出題されていること、伝票から勘定口座への転記、精算表作成問題の決算整理事項の費用の繰延べ見越し項目が増えたことを除き、改定前と難易度はそれほど変わっていない印象を受けています。
弊社の「完全分類全経簿記3級」「PAST3級」では、変更内容を先取りしていましたから、本書で学習することで十分対応可能であったと思います。新しい範囲の論点がどのような形で今後の本試験で出題されるか予想は難しいですが、いち早く情報提供をしたいと考えております。


■2級商業簿記
第1問の仕訳問題では、出題範囲が改定されてまだ出題のなかった新しい論点である割戻、投資不動産と営業外支払手形が出題され、出題範囲表に明示されている内容を網羅しつつあります。
第2問の計算問題では、新傾向の形式と従来からの形式の問題がバランスよく出題されています。今回は期首・期末貸借対照表と各元帳から各金額を算定する問題でした。
第3問の帳簿記入では、商品有高帳(移動平均法)の作成と金額推定の問題が頻繁に出題されています。今回は売上帳、仕入帳の記入面から商品有高帳の作成と商品販売益の金額を求める問題でした。
第4問の伝票会計では、伝票の起票と集計表を作成する問題、伝票記入面から集計表を作成する問題が多く出題されています。今回は、各取引から伝票起票と集計表を作成する問題でした。
第5問の精算表作成問題と本支店財務諸表の作成問題が出題されています。今回の合併後損益計算書の作成問題で、出題範囲改定後の合併後貸借対照表作成と合併後損益計算書作成の問題が出そろいました。決算整理事項では、商品に関して棚卸減耗費の処理、商品評価損の処理が本支店会計のみで問われています。
精算表の作成問題では、商品の評価はまだ出題されていません。今後の出題を見たいと思います。
これまでの出題で、出題範囲表に含まれる論点が網羅されているとはいえません。今後どのような形で出題されるか分かりません。出題状況を見て「完全分類全経簿記」「PAST2級」の手直しを加えていく予定です。
合格点を突破するためには弊社発行の問題集で十分対応可能と考えておりますが、さらに受験者の要望に応えるべく情報提供に努めます。


■2級工業簿記
2級工業簿記の試験が開始されて今回で7回目を迎えました。前回の問題が若干難しかったものの、形式的、難易度的に、ほぼ落ち着いてきました。
第1問は原価の分類、第2問は仕訳問題、第3問は総合原価計算、第4問は勘定体系、第5問は個別原価計算という構成です。
パターン学習が可能だからといって、過去問題を暗記するという勉強方法ではなく、工業簿記の体系や手続きをしっかり理解する勉強方法を採ることが大切です。


■1級商業簿記・会計学
第1問 理論問題
「明瞭性の原則」と「継続性の原則」に関する出題でした。予想を立てるのは困難であったと思います。企業会計原則全般を学習しなければ高得点が得られなくなっています。
理論問題の範囲は広範囲であるため、これまでほとんど出題のなかった論点も含めて学習することが、合格のために得策なのかを考える必要があります。企業会計原則の暗記に費やす時間を他の問題に振り向け、合格点を突破する方が効率は良いと考えます。
弊社の直前模試は、以上の点を考慮して利用できるように構成しています。
第2問 仕訳問題
1級の範囲として重要な論点を中心に出題されています。リース会計、固定資産の買換えや有価証券の取得は定期的に出題されています。弊社の直前模試で過去出題傾向をしっかり押さえた受験者は高得点が可能であったと思います。
第3問 経営分析
最近頻繁に出題されている論点です。代表的な比率の算定方法を知ることが大切です。直前模試でも取り上げていますので、合格点が獲得できたのではないでしょうか。
第4問 外貨換算会計
企業がグローバル化している今日、外貨換算会計を習得することは欠かせません。連結会計とともに重要な論点です。直前模試にも出題していますので、高得点が可能でした。
第5問 財務諸表の作成
損益計算書作成と貸借対照表の貸方を作成する問題でした。論点は、過去出題問題とほとんど同じでした。直前模試を何度も解いた受験生は、高得点を獲得できたのではないでしょうか。


■1級原価計算・工業簿記講評
第1問 理論問題
今回の理論問題は、〇×問題でした。出題形式もいろいろ工夫されているようですが、原価計算基準の内容から逸脱したものではありません。
原価計算基準は、原価計算・工業簿記を学習する基本になる概念や手続き等が記載されたものです。受験者は必ず押さえておかなければいけないものです。範囲が広すぎて学習時間が取れないという声も聞きます。比較的出題頻度の高いもので構成されている弊社の直前模試を中心に学習を進め、10点以上の得点を狙えばよいでしょう。
第2問 仕訳問題
仕訳問題は、出題範囲の全般からもれなく出題されています。また、出題頻度の高い論点を中心に出題されています。出題されている論点は基本的かつ重要な内容です。弊社の直前模試は出題頻度の高い重要な論点を中心に問題を構成していますから、高得点が可能な内容といえます。
第3問 個別問題
等級別原価計算表の作成と製品勘定の記入が出題されました。この範囲はこれまでほとんど出題のなかった内容でしたが、直前模試にも類似問題が掲載されていました。直前模試で学習した受験者は満足のいく結果が得られたものと思います。
第4問 総合問題
今回は、部門別個別原価計算の原価計算表の作成、各勘定記入と差異分析を問うものでした。差異分析は今回が初めての出題と思われます。
全経簿記検定の総合問題は、原価計算の手続と勘定体系がしっかり学習できていれば高得点が可能です。また、原価計算を理解する問題として、とても良い問題であると思います。原価計算を学習する人には一度は解いてもらいたいものです。出題範囲も限られ、内容も安定していますので、解くスピードを身につければ高得点が可能です。
弊社の模擬問題集は、以上の点を考慮し、本試験に十分対応できる内容構成をとっています。

《検定雑感》191回全経簿記2級・3級

■2級商業簿記
出題範囲が改定されて1年が経過しますが、第1問の仕訳問題では、新しい論点であるクレジット売掛金、電子記録債権債務、外貨の換算が順次出題され、出題範囲を網羅しつつあります。
第2問の計算問題では、新傾向の形式と従来からの形式の問題がバランスよく出題されています。
第3問の帳簿記入では、商品有高帳(移動平均法)の記入と金額推定の問題が頻繁に出題されています。
第4問の伝票会計では、伝票記入をしてから集計表を作成する問題、伝票記入面から集計表を作成する問題が多く出題されています。
第5問の精算表作成問題と本支店財務諸表の作成問題が、出題されています。出題範囲改定後、本支店会計の出題がどのような形式で出題されるのか様子見でしたが、ほぼ確定したようです。また、決算整理事項についてもほぼ安定した内容で出題されています。

これまでの出題で出題範囲表に含まれる論点が網羅されているとはいえません。今後どのような形で出題されるか分かりません。出題状況を見て、「完全分類全経簿記2級商簿」「全経簿記検定試験PAST2級商簿」の手直しを加えていく予定です。
弊社発行の問題集で十分対応可能と考えておりますが、さらに受験者の要望に応えるべく情報提供に努めます。


■2級工業簿記
2級工業簿記の試験が開始されて今回で6回目を迎えますが、形式的にはほぼ落ち着いているものの、出題内容がここへ来て若干難しくなっているように感じます。全く違った論点を出題しているということではなく、少し深くなっているという印象です。
パターン学習が可能だからといって、過去問題を暗記するという勉強方法ではなく、工業簿記の体系や手続きをしっかり理解する勉強方法を採ることが大切です。


■3級商業簿記
3級商業簿記の出題内容が改定されて今回で6回目を迎えますが、仕訳問題で新規の論点が少しずつ出題されていること、精算表作成問題の決算整理事項の項目が増えたことを除き改定前と難易度はそれほど変わっていない印象を受けています。
弊社の「完全分類全経簿記3級商簿」では、変更内容を先取りしていましたから、本書で学習することで十分対応可能であったと思われます。まだ、出題されていない論点がどのような形で今後本試験に登場するか予想は難しですが、いち早く情報提供をしたいと考えております。

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《検定雑感》191回全経1級原価計算・工業簿記 講評

第1問 理論問題
今回の理論問題は、一部これまでほとんど出題のなかった原価部門の設定、原価差異の算定および分析が出題されました。原価計算基準のどこが出題されてもおかしくありません。原価計算・工業簿記の学習時に触れている内容だと思われますので、語群から正答を導けなければいけません。
原価計算基準は、原価計算・工業簿記を学習する基本になる概念や手続き等が記載されたものです。受験者は必ず押さえておかなければいけないものです。範囲が広すぎて学習時間が取れないという声を聞きます。比較的出題頻度の高い項目を中心に学習を進め、10点以上の得点を狙えばよいでしょう。弊社の「全経簿記1級原価計算・工業簿記直前模試」(以下「直前模試」)は過去の実績から出題頻度の高い項目を中心に問題構成をしています。

第2問 仕訳問題
仕訳問題は、出題範囲の全般からもれなく、また、出題頻度の高い論点を中心に出題されています。出題されている論点は基本的かつ重要な内容です。

第3問 個別問題
標準原価計算の仕掛製造間接費勘定の記入が出題されました。この範囲はこれまでほとんど出題のなかった内容でしたが、過去問題出題傾向からある程度内容が絞れるため、「直前模試」で学習した受験者は満足のいく結果が得られたものと思います。

第4問 総合問題
今回は、組別総合原価計算の原価計算表の作成と各勘定記入を問うものでした。全経簿記検定の総合問題は、原価計算の手続と勘定体系がしっかり学習できていれば高得点が可能です。また、原価計算を理解する問題として、とても良い問題であると思います。原価計算を学習する人には一度は解いてもらいたいものです。出題範囲も限られ、内容も安定していますので、解くスピードを身につければ高得点が可能です。

■弊社の「直前模試」は、以上の点を考慮し、本試験に十分対応できる内容構成をとっています。11月検定対応の「直前模試」は、9月1日発行予定です。
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《検定雑感》191回全経1級商業簿記・会計学

第1問 理論問題
これまでほとんど出題のなかった、損益計算書の本質、貸借対照表の記載内容、項目の配列、資産の評価等が問われました。予想を立てるのは困難であったと思います。企業会計原則全般を学習しなければ高得点が得られなくなっています。
理論問題の範囲は広範囲であるため、これまでほとんど出題のなかった論点も含めて学習することが合格のために得策なのかを考える必要があります。「全経簿記1級商簿・会計直前模試」(以下「直前模試」)には企業会計原則と他の会計基準と合致している論点を載せるべきであろうと思います。また、企業会計原則の暗記に費やす時間を他の問題に振り向け、合格点を突破する方が効率は良いと考えます。

第2問 仕訳問題
1級の範囲として重要な論点を中心に出題されています。出題範囲改定後の論点として固定資産の減損処理が問われていました。過去出題傾向をしっかり押さえておけば高得点が可能でした。

第3問 株主資本等計算書の金額算定
問1 株主資本等変動計算書の内容は、期首繰越利益剰余金の額(期首残高を推定)と利益準備金の積立額(配当金の10分の1の積立ではない)に気を付けなくてはいけませんでした。他は特に複雑なものはありませんでしたので、(  )の金額を慌てずに埋めていけば高得点が可能でした。今後もこのような難解な問題が前提になるのか、これからの出題傾向を冷静にみていきたいと思います。時期を見て必要な情報を提供する予定です。
問2 「自己資本を期首と期末の平均値とする。」とありますので、その点に気を付ければ正解が導けたと思われます。

第4問 連結精算表
連結精算表の作成は、評価差額の計上、資本と投資の相殺が理解できていれば高得点が可能でした。また、過去に出題されている問題と類似していましたので、過去問を学習した受験者には得点源でした。

第5問 財務諸表の作成
論点は、過去出題問題とほとんど同じでしたが、ソフトウェアの手付金の処理(ソフトウェア仮勘定で処理)、生産高比例法による減価償却費の計上が新たな論点として出題されていました。少しずつ新しい論点が追加されています。
ソフトウェアに関する処理は実務でも多くみられる論点であることから、弊社の「直前模試」に織り込みたいと考えています。また、生産高比例法についても定額法や定率法と同様、減価償却方法として広く論じられていることから、「直前模試」に織り込みたいと考えています。

■11月検定対応の「全経簿記1級商簿・会計直前模試」は、9月1日発行予定です。
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《検定雑感》149回日商簿記検定3級

【総評】
第2問の勘定記入、第4問の文章題を除いて基本的な内容の出題でありました。平成31年度から出題範囲が改正されるということで、少し難しくなるのではないかと噂されていましたが、基本からずれることは無く、地道に学習している受験者の期待を裏切ることは無かったといってよいでしょう。また、31年度以降出題範囲から外される論点の出題も見られませんでした。自分を信じて基本の学習をおろそかにしなかった受験者には吉報が届くのではないでしょうか。80点を超えている多くの答案用紙が浮かんできます。全体の合格率は50%前後であると予想します。


第1問
仕訳問題は、1.貸付時に受け取った約束手形の処理、2.先方負担の発送費の処理、3.貸倒引当金を超える貸倒れの処理、4.振込手数料の勘定科目、5.固定資産の売却の処理、と基本的な論点であり、満点を取って欲しい内容です。

第2問
保険料勘定と前払保険料勘定の勘定記入面の金額と語句の選定問題でした。受験者はこの種の勘定記入の問題に苦手意識を持っています。ですが毎期継続して支払っている保険料の決算整理は、精算表の作成や財務諸表の作成で嫌というほど目にしている内容です。ただし、今年度の支払額が10%アップしているということで、当期の前払保険料の金額算定が若干難しくなっています。半分取れればよしとしましょう。

第3問
合計残高試算表の作成問題でした。内容は合計試算表から一日一取引の月中取引を加減して合計残高試算表を作成する問題でした。取引内容も基本的なものでした。また、今回は合計残高試算表の作成問題でしたので、残高試算表の作成問題で合計試算表を作成してしまった、合計試算表作成問題で残高試算表を作成してしまった、というような表の作成ミスはなかったと思います。各人の実力がそのまま得点に反映しているはずです。集計ミスに気を付けていれば満足できる得点を獲得しているでしょう。

第4問
文章題が出題されました。145回に出題されてから1年ぶりの出題です。簿記の原理が理解できていれば高得点が狙えます。今回は語群から選択する問題でしたから、文章題は今一という受験者もある程度の点数は取れたことでしょう。半分取れればよいでしょう。

第5問
貸借対照表と損益計算書の作成問題でした。今回は精算表だと山を掛けていた受験者は苦労したことでしょう。第5問は山掛けする必要はありません。財務諸表の作成問題と精算表の作成問題を平均的に学習すればよいのです。現金過不足の整理、仮払金の整理、誤記入の修正、減価償却費の月割計算、借入金の支払条件からの未払計上などの決算整理事項等が主な論点です。また、表示に関しても特有なものがありますので、それも併せて練習していた受験者は高い点数が得られたと思います。

■第150回検定対応の「日商簿記3級直前模試」は、7月15日発行です。
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