日商簿記検定3級は、以前に比べて合格が厳しくなったといわれています。最近の合格率は25%前後の低い数値で推移しています。以前の合格率30~50%のときと比べて、内容がこのように変わっています。
【第1問】
仕訳問題に関しては、実務的な内容が随所にみられるようになっています。
【第3問】
試算表の作成問題に関しては、集計に時間がかかるもの(当座借越の2勘定制、豊富なボリューム)や金額を推定させるもの等、難易度がかなり上がっています。
【第5問】
決算総合問題に関しては、財務諸表の作成が連続して出題されるようになっています。
では、合格するためには、どのような点に注意すればよいでしょうか。
【第1問】
実務的な内容(初めて見る内容)には必ず取引文章にヒントがあります。日頃から文章を丁寧に読む癖をつけておくことが大切です。つまり文章から必要な勘定科目と金額を引き出す能力を身につける練習を積むことです。
【第3問】
パターン化した対策問題にとらわれすぎた学習は避けるべきです。何より試算表の作成手順をよく知ることが大切です。
試算表は、取引→仕訳帳への記入→総勘定元帳への転記→試算表の作成の手順で出来上がりますが、どこから聞かれても試算表が作成できなければいけません。また、→を逆にしても解けるように対策しておく必要があります。つまり、どの角度から聞かれても解けるようにしておくことが大切なのです。
また、日頃からボリュームの多い問題にも接しておくことが必要です。
【第5問】
受験者の多くが財務諸表作成問題を苦手にしているようです。決算総合問題には、精算表の作成、損益勘定と繰越試算表の記入、財務諸表の作成の3つが含まれます。「やまかけ」をするのではなく、すべてが出題される前提で学習すべきです。
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