トピックス

第183回全経簿記検定が施行されました。

春に新出題範囲がいったん発表され、結果1年先送りされましたが、
今年度の出題にどのような変化があるのか、
注目されていた方も多いと思います。

もちろん、出題範囲改定に伴う変更はないはずですが、
春に行われた「新出題範囲説明会」(主催者実施)では、
出題範囲の変更を伴わない新傾向もあわせて発表されたようです。
例えば、
・3級:商品有高帳を締め切らせる出題
・3級:計算問題をTフォームで出題(2級は既出)
・2級:伝票は3伝票制で出題
などです。

これらは今年度すぐに出題される可能性は低いとみていましたが、
今回3級において、商品有高帳を締め切らせる出題がありました。
内容的に難易度が高いわけではありませんが、
3級ということで戸惑った受験者もいたことでしょう。

弊社の問題集でも、商品有高帳について締め切らせる問題は掲載していませんでした。
11月検定に向けての改訂の際に、対応していきたいと思います。

全経簿記検定対策の教材をお求めの方はこちらへ。

日商簿記検定2級-次の144回検定で合格するために-

最近の合格率は驚くことに15%を割り込む低い数値で推移しています。難しいから受験は控えるという声があちこちから聞こえてきます。とはいえ、企業が求める取得して欲しい資格検定のトップを維持していますから、諦めるわけにはいきません。
そこで、特に難しくなったといわれる商業簿記に関して以前と内容がどう変わってきたのか、合格するためには何が必要なのかを考えてみます。

1.最近の出題傾向
【第1問】
仕訳問題に関しては、言い回しが難解なもの、内容が実務的なものが随所にみられるようになっています。
【第2問】
どんな問題が出題されるか予想するのが困難です。帳簿組織と特殊商品販売は範囲外とされましたが、現金預金、固定資産、有価証券、株主資本変動計算書等の勘定記入、帳票作成や金額算定が、複雑な内容と豊富なボリュームで出題されるようになっています。
【第3問】
決算総合問題に関しては、月次決算の利用、実務的な処理方法、複雑な商品計算等がふんだんに組み込まれた、難解でボリューム豊富な財務諸表の作成問題が出題されるようになっています。

2.合格点するために
【第1問】
実務的な内容(初めて見る内容)には必ず取引文章にヒントがあります。難解な言い回しには日頃から文章を丁寧に読む癖をつけておくことが大切です。つまり文章から必要な勘定科目と金額を引き出す能力を身につける練習を積むことです。
【第2問】
パターン化した対策問題にとらわれすぎた学習は避けるべきです。何より原点に返り、処理と手続きを確実に抑えることです。例えば、固定資産であれば取得時の仕訳と勘定記入、決算時の手続き、売却・処分時の処理という流れを確実に抑えることです。本試験ではこの手続きを複数の固定資産を対象に設問しています。有価証券も同様です。ボリュームも豊富になるわけです。
そこで、例えば固定資産を学習するときには、異なった処理や手続き(例えば定額法と定率法、直接法と間接法等)を意識しながら問題に取り組むことが大切です。つまり一つひとつ積み重ねればよいのです。そのためには、少し難しいと思われるような問題を多く解くことも大切です。
また、スピードアップのため、日頃からボリュームの多い問題にも接しておくことが必要です。
【第3問】
第2問同様パターン化した対策問題では対応できません。しかし、内容は難しくボリュームも豊富ですが、問題文章を読めばどう処理すればよいかヒントがあります。個別的な論点を確実に身につけることはもちろん、スピードアップのため、日頃からボリュームの多い問題にも接しておくことが必要です。

すべてにいえることは、どのような形式にも動揺しないために基本を確実に抑えること、ボリュームの多い問題を数多く解いてスピードアップを図ることが重要です。

日商簿記2級直前模試【144回検定対応】
上記を考慮して改訂いたしました。今年度からの改正点と過去の出題傾向を考慮して作問した本試験形式模擬試験を8回収録しています。
「100点満点は望まないので、80点を確実にとれる力をつけたい!」という方にお奨めです。
ご注文はこちらから。
490

日商簿記検定3級-次の144回検定で合格するためにー

日商簿記検定3級は、以前に比べて合格が厳しくなったといわれています。最近の合格率は25%前後の低い数値で推移しています。以前の合格率30~50%のときと比べて、内容がこのように変わっています。
【第1問】
仕訳問題に関しては、実務的な内容が随所にみられるようになっています。
【第3問】
試算表の作成問題に関しては、集計に時間がかかるもの(当座借越の2勘定制、豊富なボリューム)や金額を推定させるもの等、難易度がかなり上がっています。
【第5問】
決算総合問題に関しては、財務諸表の作成が連続して出題されるようになっています。

では、合格するためには、どのような点に注意すればよいでしょうか。
【第1問】
実務的な内容(初めて見る内容)には必ず取引文章にヒントがあります。日頃から文章を丁寧に読む癖をつけておくことが大切です。つまり文章から必要な勘定科目と金額を引き出す能力を身につける練習を積むことです。
【第3問】
パターン化した対策問題にとらわれすぎた学習は避けるべきです。何より試算表の作成手順をよく知ることが大切です。
試算表は、取引→仕訳帳への記入→総勘定元帳への転記→試算表の作成の手順で出来上がりますが、どこから聞かれても試算表が作成できなければいけません。また、→を逆にしても解けるように対策しておく必要があります。つまり、どの角度から聞かれても解けるようにしておくことが大切なのです。
また、日頃からボリュームの多い問題にも接しておくことが必要です。
【第5問】
受験者の多くが財務諸表作成問題を苦手にしているようです。決算総合問題には、精算表の作成、損益勘定と繰越試算表の記入、財務諸表の作成の3つが含まれます。「やまかけ」をするのではなく、すべてが出題される前提で学習すべきです。

日商簿記3級直前模試【144回検定対応】
上記を考慮して改訂いたしました。今年度からの改正点と過去の出題傾向を考慮して作問した本試験形式模擬試験を8回収録しています。
「100点満点は望まないので、80点を確実にとれる力をつけたい!」という方にお奨めです。
ご注文はこちらから。

491

「全経簿記検定試験PAST3級商業簿記」の解答に誤りがありました。

全経簿記検定試験PAST3級商業簿記(2016年5月1日発行)の解答編に誤りがありました。
解答P.20 第180回類題 解答② 第4問商品有高帳 10月13日の払出金額に誤りがあります。
以下ご確認のほどをお願いします。
 http://www.eikosha.net/dl/124520160501.pdf
ご迷惑をおかけしまして申し訳ありませんでした。

解答用紙を更新しました。

本日更新いたしました解答用紙は、以下の4種です。
・全経簿記2級直前模試 http://www.eikosha.net/dl/as/zenkeiboki/as125420160501.pdf
・全経簿記3級直前模試 http://www.eikosha.net/dl/as/zenkeiboki/as125520160501.pdf
・日商簿記2級直前模試 http://www.eikosha.net/dl/as/nisshoboki/as1820220160415.pdf
・日商簿記3級直前模試 http://www.eikosha.net/dl/as/nisshoboki/as1820320160415.pdf
ダウンロードしてご活用ください。

日商簿記直前模試<143回検定対応>を発売しました!

■経理教育研究会編/石田繁夫監修
■2016年4月15日発行

本書は今年6月検定から施行される新試験規則に対応しています。
作問コンセプトは次の通りですので、ご確認いただきぜひご採用をお願いいたします。

日商簿記検定試験の出題区分表が平成28年度に大きく改定されました。特に2級を中心としたものですが、3級もその影響を受けて若干の改定があります。
商工会議所はその改定に基づく2級サンプル試験問題を公表しています。仕訳問題、総合問題等出題される分野はさまざま示されています。そこで、当社は模擬試験問題集の監修にあたって、改定内容をサンプル問題や最近の出題傾向に照らして、出題可能性が高いであろう分野を想定した独自の模擬試験問題集として構築しました。

3級
1.売買目的有価証券勘定を有価証券勘定に改定
2.有価証券の期末評価を除外(期末残高なしを前提)
3.為替手形に関するすべての取引を範囲外
4.伝票は3伝票制のみ
5.伝票の集計・管理を追加
※これまでの第5問の定番であった有価証券の評価は除外しています。第1問、第3問の定番であった為替手形の処理は除外しています。第4問の定番であった5伝票制は3伝票制に変更しています。
伝票の集計管理を第3問に追加しています。
2級
範囲外とされる項目
1.為替手形(荷為替手形含む)に関するすべての取引を範囲外
2.特殊商品売買取引をすべて範囲外
3.社債に関する取引をすべて範囲外
4.特殊仕訳帳制をすべて範囲外
5.手形に関する保証債務の計上・取崩をすべて範囲外
6.大陸式決算法を範囲外

追加、変更項目
1.伝票は3伝票のみに変更
2.繰延資産はすべて当期費用処理に変更
3.補助簿に関する集計・管理を追加(3級の範囲であるから2級で出題されることは当然ありうる)
4.本支店会計は未達事項、内部利益の含まれない内容に変更
5.電子記録債権を追加
6.クレジット売掛金を追加
7.固定資産の割賦購入を追加
8.子会社株式、関連会社株式、その他有価証券の取得と評価を追加
9.株主資本の計数の変動を追加
10.自社利用のソフトウェアの取得と償却を追加
11.役務収益、役務原価を追加
12.売上原価対立法を追加
※上記の追加・変更内容をさまざまな分野に組み込んでいます。その内容については、本書の出題区分表に★印を付しています。ご参照ください。たとえ他の分野で出題されたとしても十分に対応できるように解説で詳細に説明しています。また、文章題についても1問追加しています。

日商簿記2級直前模試のご注文はこちら
日商簿記3級直前模試のご注文はこちら

全経簿記検定対策書籍 間もなく出荷開始いたします。

全経簿記検定対策書籍「PAST」および「直前模試」は、間もなく出荷開始いたします。
全経簿記検定は当初、平成28年度より試験規則が改正されるよていでしたが、1年先送りされました。
弊社出版書籍は、以下の通りの改訂を行い、平成28年度版を出版いたします。
●全経簿記検定試験PAST
181回の類題を掲載したのみで、その他の改訂は見送りました。
●全経簿記検定直前模試
1級会計/1級工業簿記は、第1問・第2問を最近の出題傾向にあわせ入れ替えました。
2級は、計算問題にTフォームの問題を2問、3伝票の問題を2問掲載しました。
全経協会からは出題が約束されてはいませんが、近い将来の出題に備えました。
3級は、計算問題にTフォームの問題を2問掲載しました。
全経協会からは出題が約束されてはいませんが、近い将来の出題に備えました。
●完全分類全経簿記
現行版を継続販売いたします。
なお、試験規則改正に対応すべく来年度に向けて改訂いたします。
そのため、現行版は在庫限りで販売を終了いたします。